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健康づくり

"ころばぬ先の杖"の健康づくり

大阪府医師会理事 中石 滋雄

"ころばぬ先の杖"ということわざがあります。失敗しないように、普段から備えを怠らないという意味ですが、健康づくりにおいても同じことがいえます。たとえば、寝たきりの原因の1割は"ころんで"おこる大腿骨の骨折ですが、"ころばない"ためには普段からどんなことを心がければよいでしょうか?

それには、よく歩いて、足腰の筋肉を鍛え、よろめかないように平衡感覚を養い、それとともに、床の段差をなくすように工夫し、雨の日には十分に足元に気をつけることなどが大切です。健康づくりには身体の問題だけでなく、生活の仕方や、環境への気配りも大切であるといえます。

また、寝たきりの原因で一番多いものは脳梗塞などの脳血管障害ですが、普段からその原因となる高血圧症や糖尿病などの生活習慣病を予防・治療しておくことが重要です。このためには、運動や食事に気を配り、また、ストレスや睡眠不足を避けるようにすることが大切です。

養生の極意は、"早寝早起き腹八分目"ということわざに凝縮されています。早寝早起きというのは、単に早く寝て早く起きるというばかりでなく、規則正しい生活をし、よく身体を動かすということを意味しています。最後に、あまり使われなくなりましたが、文字通り健康づくりそのものの本質をあらわすことわざをご紹介いたします。

"よいうちから養生"

どうぞ、よいうちから養生されて、元気で楽しい毎日をお送りください。

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