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201307   10 / 11

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古希同窓会に出席して 枚方市 赤井克也( 70 ) 高校の同窓会に参加 した。老人会ならたま に若い会員もいるのだ が、受付は 70 歳の人ば かりだった。古希の記 念 と い う こ と も あ っ て、男性 40 名、女性 48 名と多い。すでに、故 人が 36 名いるという。 良い人ばかりが亡くな っ て い る よ う に 思 っ た。 卒業以来、初めて会 う人もたくさんいる。 その中に、当時想いを 寄 せ て い た 女 性 が い た。彼女は吉永小百合 さんのように可愛くて 色が白く、育ちが良い のか上品であった。話 をしたことがないけれ ど、フォークダンスで 手が触れたときには天 に昇る心地だった。 「おとなしい人やっ たね」と声をかけると、 「高校のときはおとな しかったやろな、しゃ けんどな、変わってし もたで」と言う。なる ほ ど 去 年 取 り 付 け た しゃべる火災報知器 のようにけたたましい 声を出す。さらに、色 は黒く、顔だけ見てい ると男か女か見分けが つきにくい。新聞に載 っていた川柳を思い出 した。 同窓会片想いですみ 大正解 しかし、元気で幸せ そうなのでうれしく思 った。 (枚方新西童友会) 児童を見守りたい 河内長野市 浜本隆男 毎朝、通学路の四つ 角に約 30 分間、一人で 立ち、登校する子ども たちを見守り続けて 10 年になる。四季の変化 を楽しみながら、体調 のすぐれない時も、ほ とんど欠かさず立って いる。 お陰で早起きし、規 則正しい生活習慣がつ いて、私にとってプラ スになっている。児童 たちも決まった時間に 通る。走りながら来る 子、楽しげに友だちと 話しながら来て笑顔で 挨拶してくれる子、こ ちらが声をかけても返 事もない子、毎朝時刻 を聞いてくる子など、 一人ひとりの個性が見 え て 不 思 議 と 憎 め な い。 登校の時間帯は、地 域住民の往来も多く、 最近、車の人も挨拶し てくれることが多くな った。近くの高校の先 生や生徒がほとんど声 を出して挨拶してくれ る。 とはいえ、地域の人 との関わりは、まだ一 部である。子どものい じめや体罰などが社会 問題になっている。人 との関わりについて、 大人も子どもも考える べきことがたくさんあ ると思われる。 (貴友会) 会えば学生時代 東大阪市 みほこ 畑瑞穂子(79) 私たちは、昭和7年 4月から8年3月まで に生まれた80 歳の樟蔭 学園の同期生です。 「還 暦の会」を開いてから 20 年間、年に数回の集 いを開き、元気な人は バスの旅や名所巡り、 足の悪い人はお食事会 をしています。 7月7日は、 織姫の 会と称し、手芸の得 意な人に交代で教えて もらったり、昔話に花 が咲いて、会えば学生 時代と変わらない、に り、子育てと家業に追 われる多忙な日々のな か、子供の成長ぶりを 楽しみに日記を書き続 けました。 いまでは、子供たち も家庭を持ち、母親と しての務めは終わった ようです。そこで、考 えを変えて少しでも子 供に迷惑にならないよ うに、また認知症の予 防にでもなればとの願 いから、夜休む前、一 日のできごとをつづっ ています。 夫婦ともに健康で生 かされていることに感 親が決めた見合い結 婚をしてから 61 年、日 記を付けてもう 50 有余 年が経ちます。 長男が生まれ、育児 日記を付けたのが始ま りでした。以後、長女、 次 男 と 3 人 の 親 と な て鉛筆を削る。宿題を しないで鉛筆を削るだ けで終わることもあっ た。でも、悔しいかな、 私は友だちのように上 手に削ることが出来な いまま大人になり、も うナイフ不用の時代に なっていた。 久しぶりに肥後守を 使ってみた。相変わら ずギザギザ。主人がそ れを見て「6角の角に ナ イ フ を 当 て る と い い」とアドバイスして くれた。 言われた通りしてみ ると、なるほどと思う ほどきれいに削れた。 それからは家中の鉛筆 を探しては鉛筆削りを 楽しんでいる。今は亡 き義母が義弟のために 毎朝、鉛筆を削ってい た の を 思 い 出 し な が ら。 (みどり会) 机の引き出しを整理 していたら肥後守(ナ イフ)が二つ出てきた。 もう使わないので捨て ようとすると、主人と 息子が捨てないでと言 う。若い方にはなじみ が薄いと思いますが、 私の小・中学時代には 鉛 筆 を 削 る 道 具 と し て、なくてはならない ものだった。 宿題をしようとちゃ ぶ台の前に座ると、ま ず、ナイフを取り出し 鉛筆削りの思い出 藤井寺市 松尾芙美子(74) 「話のひろば」次号(10月1日付)のテーマ は自由。家族や地域の話題など、400字前後でま とめてご応募ください。所属するクラブ名も記 入。締め切りは8月23日(金)。採否の問い合わ せはご遠慮ください。採用分には図書カードを差し上げます。 〒542―0012 大阪市中央区谷町7丁目4―15 大阪府社会福祉会館内府老連事務局「話のひろば」係 送り先 お知らせ 日記はわが心の友 貝塚市 中チエ子( 80 ) 謝し、一日一日を大切 に書き続けています。 時には古い日記を取り 出し、「山あり谷あり」 のわが人生を振り返る ことも懐かしいもので す。 最近は、地区長生会 の趣味のクラブに週1 回 参 加 さ せ て い た だ き、楽しい余生を送っ ている様子が書き込ま れていますが、日記は わが心の友です。体の 続く限り書き続けたい と思います。 (地蔵堂長生会) ぎやかなことです。 在学中は、中・高・ 大で通算約700人の 女の園。既に 70 人もの 方が亡くなっています が、現在、約570人 の同期生は「キャンフ リエ」と名付けて集ま っています。今年1月 の傘寿の会には、 「リッ ツカールトンホテル」 に100人が集い、そ れは華やかでした。 皆どこか悪いところ をかかえているのでし ょうが、 「米寿、卒寿、 白寿を揃って迎えよう ね」と明るい笑顔が少 女時代そのままの、自 分を年寄りだとは思っ ていない元気な老女た ちです。 (永和老人クラブ) (11)第145号平成25年7月1日発行